ミニボートの選び方
なさん、「船をもつ」ということを想像したことありますか?
一般的に「船をもつ=お金持ち」といった印象が強いと思います。
そもそもイメージしている船というのは高級マリーナなどに停泊している大型のクルーザーを想像しているのではないでしょうか。
また、「船って免許が必要だよね」とか、「維持費って結構かかるんでしょ」とか結構ハードルが高いと思っていませんか?もちろん間違いではありませんが、「船」の中にもいくつか種類があり、その中でも「ミニボート」という種類のボートについて説明します!
ミニボートとは?
FRP製一体型ボート D-80SⅢ
ミニボートとはその名の通り、「小さい船」のことです。
具体的には登録長3m未満の船のことを一般的に「ミニボート」と呼びます。
では、なぜ、登録長3m未満の船を「ミニボート」と区分しているのでしょうか。
それは、「免許不要で乗ることができたり、登録が不要なボート」だからです。
詳しく説明していきましょう。
驚きの装備と驚き低価格で提供されている、DI-310A
空気を入れて形を作るタイプのボートです。少し前までは合成ゴムを使用したボートが多く、通称「ゴムボート」と呼ばれています。
現在は合成ゴムの他にPVCという生地を使用したボートも広く流通しています。
PVCは合成ゴムに比べ、軽量かつ安価になります。また、空気を入れた際の張り具合も、ゴムではないので、たわみも少なく、結構固くなります。
RIBボートでありながら2馬力・免許不要で乗れるPR-330TⅡ
インフレータブルボートとFRPボートのいいとこ取りのボートです。
インフレータブルボートの安定性を持ち、かつ、FRPボートの走行性を併せ持つボートで、海外や日本国内でもレスキュー用途で活躍したり、観光用に採用されていたりと幅広く活躍しているボートです。ちなみにRIBとは「Rigid-hulled inflatable boat」の略で、直訳すると「硬い船体のインフレータブルボート」です。複合型ゴムボートとも言います。
全幅1.3m、サイドフロート取付可能、シート内にはウレタンびっしりと安全性の高いAP-330WS。定員4人
川や池などバスボートとして人気なボートです。昨今の環境配慮の点などから、最近は海でも使用されることが多くなってきているボートです。
比較的軽量かつ剛性も高く、穴など空きにくい素材であり、リサイクル可能ということで人気が出てきているボートになります。
パントタイプやジョンタイプと呼ばれる船型があります。
パントタイプとは、溶接して製造するタイプのボート
ジョンタイプとは、1枚の板を曲げて船艇を製造するタイプのもの
になります。
船体の種類
船体の種類に「一体型」「分割型」の2種類があります。
「一体型」とは一般的なもので、船体が1つのものになります。
FRP製一体型ボート DS-110LⅢ。仕切りがなく船内のスペースも広い
FRP製分割ボートのD-254PX3。仕切りができるが、収納すればなんとN-BOXにも入るサイズに!
FRP製一体型ボート PS-333L。船底の形による凹凸が見えるが、11フィート・全幅1.6mながらも重量70kg台と軽量
ダブルデッキタイプは船底から上に平らなデッキがあるので、荷物の置き場などに困らず、また、デッキ上に溜まった水を排水できる構造となっている反面、重量が重く、高価になります。
FRP製一体型ボート PS-335LW。前述のPS-333Lのダブルデッキバージョン。物が置きやすいフラットなデッキ。重量110kgを越える
免許不要で乗るためには?
まず、免許不要でボートを乗るためにはいくつか条件があります。
それは
①2馬力以下のエンジンであること
トーハツ株式会社 2馬力エンジン DFS2C
②登録長3m未満のボートであること
以上の2点が挙げられます。
①2馬力以下のエンジンであること
まず、エンジンの出力が2馬力(出力 1.5kw未満)であることが条件となります。
大手エンジンメーカーからも発売されており、いくつかの種類に分けられます。
一般的に普及している物としては
・4ストローク
・水冷式
・前進、ニュートラルのギアを切り替えできるタイプのもの
・安全装置がついているもの
となります。
他にも2ストロークのものや、空冷式のもの、遠心クラッチを採用しているものなど種類がありますが、ここでの説明は割愛します。
安全装置においても、キルスイッチやプロペラガードなどいくつか種類がありますが、国内メーカーのものであれば、必ず安全装置はついているので問題ありません。
ホープオリジナル アルミ製プロペラガード
迷ったら上記の仕様のエンジンを選ぶことをオススメします。
②登録長3m未満のボートであること
登録長とは、全長とは異なります。一般的には全長×0.9mが登録長になります。
具体的には「船舶を登録原簿に登録する際用いる船の長さを登録長さといい, 上甲板下面において, 船首材の前面より舵軸の中心線までの水平距離をいう」となっています。
以上の2点を満たしたボートに関しては免許不要で乗ることができます。
では、ミニボートの種類を見ていきましょう。