運送方法別!おすすめボート

みなさんこんにちは。

今回は運送方法別にボートの選び方をご説明いたします。

まず、ミニボートとは、基本的に家や敷地内に保管し、使用するたびに運搬することを前提にしています。もちろん、マリーナなどの許可があれば、マリーナ保管も可能ですが、せっかくの持ち運びができるという利点をもつボートですので、どうせなら全国津々浦々巡ってみたいですよね。そこまで規模が大きくなくても、色んなところから出港することが可能なので、ここでは運搬方法にわけてボートの選び方を説明していきたいと思います。

車内に入れる場合

「普段乗る車で運びたい」「余計な設備を使わずに安く済ませたい」などたくさん理由があるかと思いますが、手軽に持ち運びできる方が、気軽に楽しめるかと思います。もちろん自家用車のサイズにもよりますが、車内に入れて持ち運べるボートを見ていきましょう。

・FRPボート

車の大きさにもよりますが、おすすめなのは分割型のボートです。ハイエースなどの大きな車であれば、一体型でもすっぽり入るかもしれません。しかし、一般的に日本国内では軽自動車やコンパクトカーなどが人気です。そのような中でも分割ボートであれば車内に乗るかもしれません!実際に荷室の寸法を計測し、確認してから購入を検討してみましょう。

 

・インフレータブルボート

インフレータブルボートの場合、空気を入れて形を作っているため、運搬時など空気を抜くことでコンパクトになり、付属のキャリーバックにすっぽりと収まってしまいます。しかし、小さくなるにも限度がありますので、どの程度コンパクトになるのかは事前に販売店などに確認することをおすすめします

積載寸法比較表

荷台積載用架台イメージ

 

カートップの場合

カートップする場合、注意点があります。

まず、車の幅よりも出ていい長さとしては、全幅の20%以内と法律により決められています。また、全幅とは、サイドミラーを含まない車体の幅となります。また、片側に20%はみ出ることは違反になり、片側10%以内となります。なので、軽自動車であれば、全幅1.48m以内になりますので、1.76m以内の幅であればカートップ可能となります。

全長も車の長さに対して20%以内であればはみ出しても可能ですが、全幅と同じように、前後どちらかで20%出ることは違反になります。前後10%以内、合計20%以内に抑えましょう。

軽自動車であれば全長3.4m以内なので、最大4.2mのものまで積載可能です。

幅の他にもキャリアの積載重量など関係してきますので、カートップを検討される場合しっかりと確認するようにしましょう。

・FRPボート

カートップする場合は分割型・一体型どちらでも構いませんが、ステアリング仕様のボートは乗せることができません。従って、ティラー仕様のボートの場合のみに絞られます。

基本的には裏返しの状態(船底が上をむく状態)にし、固定を行います。

ラッシングベルトなどでしっかりと固定を行い、前後のブレどめを行うことで、急発進・急ブレーキによる前後へのズレを抑えます。

・インフレータブルボート

インフレータブルボートの場合、カートップできなくは無いですが、固定する際にベルトやロープで固定を行う場合、チューブが直接ベルト等に触れないようにすることをオススメします。直接チューブと接触することで生地を痛め、破れる原因になるためです。また、空気が漏れたりすると、固定力が弱まり、思わぬ事故の原因となりますので、カートップでの運搬はオススメしません。

・アルミボート

FRPと同様にカートップでの運搬可能となります.

FRPボートに比べ滑りやすいので、ラッシングベルトだけでなく、取手部分などにロープをかけて固定することをオススメします。

カートップに使用されている車両寸法(参考)

FRP製の分割ボート(カートップ適合ボート)

FRP製の一体型ボート(カートップ適合ボート)

アルミボート(カートップ適合ボート)

カートップイメージ(DS-102SⅡ)

 

トレーラブルの場合

トレーラーを使用すれば、カートップや車内に入れて運搬する方法に比べ、大きめのボートも運搬可能になります。また、車内の空間を圧迫しないため、多人数での釣行などの場合にオススメです。

トレーラーにも種類があり、偏にボートトレーラーといえど、「トレーラー」「小型トレーラー」「普通トレーラー」と大きさが異なります。また、車検の年数であったり、牽引免許が必要になったりと、大きさによってルールも異なります。したがって、ご自身の置かれている状況等によっても選択肢が変わってきますので、しっかりと選んでいきましょう。

ホープボートオリジナルトレーラーブランド「GT TRAILER 」

まずトレーラーについて説明します。

よくある質問で、「トレーラーの幅は1.48mなので、積載するボートの幅が1.48mを超えてはいけないのですか」と問い合わせがあります。答えは「NO」です。正確には牽引する車両の幅に収まっていれば問題ありません。また、令和4年5月から、自動車の積載に関わる制限の改正が行われ、牽引車両の全幅の20%(片側10%ずつ)であれば出ても構わないという改正が行われています。詳細が気になる方は各都道府県の警察署もしくは陸運局等にご確認ください。

次に、トレーラブルで運搬をオススメするボートについて紹介します。

・FRPボート

カートップや車内に入れられるサイズのものであっても、ほかの荷物や、人数などによってはトレーラーの方が都合がいい場合もあります。ステアリング仕様のボートであれば、エンジンをセットしたままでの運搬となりますので、基本的にはトレーラーでの運搬となります。ボートの出着艇や運転など慣れてしまえば案外楽に遊べる方法の一つです。

・RIBボート

インフレータブルボートの中でもRIBボートの場合、ほとんどが小さくすることができません。したがって、トレーラーでの運搬を基本に考えておいた方がいいでしょう。また、大型のRIBボート+エンジン+荷物となると重量が750kgを越えることもありますので、その場合には牽引免許が必要となってきますので、ご注意ください。

各トレーラーの規格ごとに適合するボートを見ていきましょう。

<軽トレーラー>

軽トレーラーとは、最もコンパクトなサイズのトレーラーで、いわゆる軽自動車の規格に沿ったサイズとなります。

全長3.4m以下、全幅1.48m以下のものとなります。

車検は2年に1回必要となります。検査は軽自動車協会にて行います。

牽引免許は不要で、車側にヒッチメンバーがあり、牽引登録されていれば、牽引可能となります。

ボートを乗せる場合には11フィート(全長 約3.33m)までのボートを乗せて運搬することが多いです。

軽トレーラーに適合するボート

<小型トレーラー・普通トレーラー>

小型トレーラーとは、全長4.7m以下、全幅1.7m以下のものとなります。それ以上のものは普通トレーラーとなります。

車検は小型トレーラー・普通トレーラーの場合、初回時のみ2年、その後は1年での検査となります。検査は陸運局にて受けることとなります。

牽引する車両・積載物を含めた重量が750kg以上の場合、牽引免許が必要となります。

ミニボートの場合、750kgを越えることは、まず無いかと思いますので、ほとんどの場合は普通免許があれば牽引できると考えて問題ないでしょう。

小型トレーラーに適合するボート

普通トレーラーに適合するボート

まとめ

軽トレーラーにS-346LWCを乗せた状態

一般的な運搬方法としては以上になります。

他にもトラックを使用したり、マリーナ保管したりと、多種多様な楽しみ方があるかと思います。

皆様の置かれている状況に応じてボートを選択されてはいかがでしょうか。より良いマリンライフのお手伝いができれば幸いです。